で、映画『ロバと王女』はというと・・・

”豪華絢爛な愛のファンタジー”だというジャック・ドゥミ監督のこの作品は、童話「シンデレラ」の作者シャルル・ペローの「ロバの皮」が原作で、父親である王に求婚されて困った王女(カトリーヌ・ドヌーヴ)が、妖精のすすめに従ってロバの皮に身を包み城を脱出、下女として暮らすうちに王子様と出会って結婚、ついでに王(父親)と妖精もなんでだか結婚というプリンセス物語。


ええと、大げさではなく、ストーリーはこれ以上でも以下でもなく、この映画の見どころといえば、ピエール・エ・ジルの作品のような美術ときらびやかなドレスをまとったそれはそれは美しいドヌーヴ、あとは全編に溢れる”こっけいさ”でしょうか。

愛をつかんだ喜びのあまり、ドヌーブが調子っぱずれに歌いながら草原をごろごろ転がるシーンは、マニアにはたまらなく楽しい瞬間です。が、雪ぐまは「ファンタジックで愉快だけども、あえておすすめはしない……」と言っておりました。

手鏡やドレスをモチーフにしたキャミソールなど、プリンセスグッズ企画も充実しているオフィシャルサイト(ttp://www.cetera.co.jp/roba/)だけで、すっかり映画を観た気分になれます。