じゅわじゅわ小龍包(雪ぐま)

さるもちゃんと恵比寿で軽くお買物。せっかくなので、ハロモニでも紹介された行列の店『キムカツ本店』に行ってみようかということになりました。着いてみると6組ほど並んでる。あ、でも思ったより少ないな。30分くらいってとこかな。そのくらいならと、列の最後尾へ。5分ほどして、順番をつけるボードを持った店員さんが「何名様ですか〜、お名前は〜?」と訊きにきました。ハイハイって感じで答えてたのですが、雪ぐまたちの後ろの人がなにげなく「あとどのくらい待ちますか?」って訊いたんです。そしたら店員さん、平然と言いました。「2時間ちょいって感じですかねー」。


えええええ?


近くにいた人たちは、揃って内心ハゲシク動揺。なんでそんなにかかるの? そんなに並んでないじゃん?っていう驚きです。ウッとなった我らに店員さん、2番目くらいに並んでた男の人をアゴでヒョイと指して、またも平然と言いました。「あそこが15名なんすよー」。


そ、そんな大量の席取りってアリ?! いや、まあそれはアリとしましょう。お店のせいじゃないし。でも、じゃあなに? そのことは訊かなかったら教えてくれなかったわけなの? 寒空のなか立ちっぱなしで2時間以上の待ちだなんて、良心的なお店だったら最初に教えてくれてしかるべきことだと思うけど、どうなのかしら? なるべく長く並ばせないように気をつかって、順番がきたら携帯に知らせてくれるお店だってあるというのに……。


シーンとなった列に店員さんはなんのフォローをするでもなく、さらに後ろの人に「何名様ですか〜、お名前は〜?」とやって、スタスタと店に戻っていきました。アッという間に不愉快になった私たちは、別の店にくら替えすることを即決。黙って列を離れてもよかったのでしょうが、気が咎めるので店の中まで入って、ちょうど近くにいた別の店員さんに「今日はやめておきます」と伝えました。そしたら、その別の店員さんがまたすごかった。「あ、名前は?」ですって。「またお願いします」でも「混雑していて恐縮です」でもない、「わかりました。お名前は?」でさえない。ますますムッとしてぶっきらぼうに名前を告げたわけですが、ペンでザーッと私の名前に横線を引いただけで、もう返事も返ってきませんでした。


どれほどおいしいか知りませんが、私はこんな店では絶対にご飯など食べない。だけど、列を離れたのは私たち二人だけで、あとの人たちは北風のなか身をすくめて、小羊のように列に並び続けていました。私には、わからない。


というわけで、思いっきし愚痴から始まってしまいましたが、その後、「じゃあ、どこ行くー?」となりまして、さるもちゃんがうまいもの好きのOLさんのブログで見たという台湾小龍包の店『京鼎樓(JIN-DIN-ROU)』へ。台湾の人気店で、日本初出店なんだそうです。恵比寿駅東口の、すぐ目の前。


なかなかに混雑していた店内。OLさんらしき妙齢女子グループが多くて期待が高まります(妙齢女子たちのうまいものセンサーおよび店探しにかける情熱たるや驚異的です)。しかし、新しいお店なので内装はしゃれてるものの、テーブルの間隔がギチギチに詰まってて、やや居心地悪そう。さっきムッとしたばかりだったので、またハズレだったらどーしようと思いつつ、案内されるままにカウンター席へ。これまた這い上がる系の高いスツールで、座りにくいったらないのw やだわ、今日は厄日かしらと思いつつ、紹興酒などグイグイあおりまして。


じゃじゃーん。小龍包!
小龍包好きのワタクシ。これまでのマイベスト小龍包は、上海の豫園で食べた『南翔饅頭店』の一品でございます。この店、六本木ヒルズにも出店してますが、なぜか上海で食べた記憶に届かない。ではでは、ここのはどうでしょう?


……ウマー。


マイベストに迫る、かなりおいしいレベルかと思われます。スープがたぷたぷするくらい超たっぷりだしねぇ。いっこも破れてないしねぇ(当たり前のことなんだけど、平気で皮が破れてる店もけっこうあるのよ……)。いきなりご機嫌になって、ウマイウマイとガツガツ食べるさるとくま。そしてソッコーで蟹入り小龍包も追加! お姉さん、どんどん持ってきて〜w


その他、海鮮五目炒麺など食しまして。いわゆる五目あんかけヤキソバです。麺をほぐさないで、ちゃんと両面こんがり焼いてるやつ。でも、これはまあ、よくある感じのお味でした。お値段(1050円)を考えたら、むしろ、もちょっと美味しくてもいいんじゃないの?とも言える。だって、町の中華屋さんで750円くらいで、ぐわーおいしいぃ!!!っていうのを出すとこもあるメニューだもの。


春巻きなども頼んだのですが、うん、まあおいしいんですけどね、なんとなく可もなく不可もなくみたいな……。そうね、私はもっと泥くさい味を求めてるのかもしれないわ台湾点心に。なにかこう、もっとガツンと!みたいなw せっかく品良くつくってるのに、まったく迷惑な客ですねw


というわけで結論。
このお店では、私はひたすら小龍包を食べることにします。
よーし。次は、全種類制覇してみよーっと(どんだけ食べる気……。


京鼎樓/渋谷区恵比寿4-3-1クイズ恵比寿2F