夕食@La Braise

「あぁ、もう11月かぁ、今年も終わりだね、歳を取るわけだよ」なんて、雪ぐまとコパンダがのんきに世間話をしているのを聞いて、舌打ちしたくなりました。
夏休みは沖縄か韓国に行ってるはずだった今年の9月。仕事がどうしても休めなくて、9月の休暇をあきらめ、韓国か山形へ行こうと密かに計画を練った9月初旬。なぜだか10月中も休みが取れないミステリーが発生し、「夏をあきらめて(研ナオコ)」を歌いながら仕事をした初秋。もう、近場でもどこでもいいからお願いしますどこかへ行かせてください、ということで行ってきました、那須高原にある憧れのリゾートホテル・二期倶楽部(ttp://www.nikiclub.jp/)へ。


那須塩原駅から車で30分、放牧されているリアル牛や、私が想像する那須っぽいメルヘンな館などを眺めつつたどり着いた敷地には、はっとするほど鮮やかなもみじの木が。2年ほど前にテレンス・コンランがデザインしたコテージ(東館)が出来て話題になったこのホテルですが、早くも期待が高まります。
初日は1986年にできた石造りの本館に宿泊。4万坪以上もある自然豊かな敷地のなかにある露天風呂で、まずは夕飯に向けてお腹をすかせる大作戦です。

露天風呂で、みのもんた言うところのお嬢さん方の集団に遭遇してしまい、彼女たちが履いていたお腹がしっかりかくれるベージュともピンクともつかないパンツに心奪われて景色を堪能するどころではなかったのですが、体もあったまったし、小腹もすいたしで、準備万端です。

さて、本館のレストラン「La Brise」のこの日のメニューは・・・


■Amuse-Boucheに海老芋のコロッケ
■鮮魚と聖護院蕪ラヴィオリ仕立て:山葵風味のキャビアイクラ添え、葡萄のジュ、柑橘と柚子の香りソース
聖護院蕪にはさまれた魚介類と、葡萄のジュ、宝石のようなイクラによる一皿は、見た目どおりの透明感あふれる味。


■スッポン、舞茸、神那鶏のフランス風茶碗蒸し:スッポンと岩海苔のスープ餡
■鰤と冬大根のプレゼ:トリュフと牛蒡のソース
フレンチのコースでありながら、日本の食材をあっさりとした味で仕上げてあるので、素材そのもののおいしさがはっきりとわかります。


■温州蜜柑の氷菓:栃木天鷹の吟翔酒かけ
■鴨胸肉のローストとフォアグラステーキ:胡桃、蜂蜜、バルサミコ九条ねぎのソース
口直しを食べ終わった段階で、かなりの満腹感。いや、しかし、まだ肉料理が・・・。コレステ娘としてはなんとしても完食をはたさねば!と挑んだ放し飼いの鴨肉は、野趣あふれる濃厚な味と香り。あまりのおいしさに一瞬、いっぱいいっぱいの胃袋の存在を忘れたのでした。


デザートは、なつかしい味のプリンと姫りんごの煮物。幸せな満腹地獄に朦朧としていると、「お食事はいかがでしたか? お夜食にお稲荷をお届けしますが」と係りの人。いや、もう食べられませんでしょと思った矢先、「ええ、いただきます」と満面の笑みで即答している同行者に我が目をうたがったのでした。